
昔の人は、何で顔を洗っていた?気になって調べてみました✨
毎日当たり前のように使っている洗顔料。
泡立てて、顔を洗って、すすぐ。
今ではごく普通の習慣ですが……
昔の人は、一体何で顔を洗っていたんでしょう?
調べてみると、これがなかなか面白い!
植物や米ぬか、豆の粉など、身近な自然素材を上手に利用していました。
中には、
「えっ、それを顔に!?」
と驚いてしまうものまで😂
今回は、昔の洗顔から現代の洗顔料まで、その歴史をのぞいてみます。
紀元前から「洗う」ための工夫があった

洗顔の歴史をずっとさかのぼってみると、古代文明にも洗浄料を使っていた記録があります。
紀元前2500年頃の古代メソポタミア・シュメール文明の遺跡からは、石けんについて記された粘土板が見つかっています。
当時の石けんは、汚れを落とすだけではなく、外用薬としても使われていたとされています。
さらに紀元前2000年頃の古代エジプトでは、植物の灰汁やアルカリ性の鉱物、砂など、さまざまな素材を洗浄に利用していました。
紀元前100年頃の古代ローマでは、なんと尿から生じるアンモニアも洗浄に利用されていたそう。
昔の人も、
「どうしたら汚れが落ちるんだろう?」
と、いろいろ試していたんですね。
日本では植物が「天然の洗浄料」に!

日本でも、昔から身近な植物を洗浄に利用していました。
平安時代には、
ムクロジやサイカチ
などが使われていたそうです。
これらの植物には、天然の界面活性剤であるサポニンが含まれています。
水に浸して揉むと泡立つため、石けんのように利用できたのだとか。
今でこそ「界面活性剤」という言葉を聞くと化粧品を思い浮かべますが、
昔の人は植物の性質を生活の中で上手に利用していた
というわけです。
自然の中にあるものを「洗うためのもの」として見つけていたなんて、昔の生活の知恵ってすごいですね。
平安時代には「うぐいすのフン」も!?

そして、昔の洗顔を調べていて一番びっくりするのがこれ。
うぐいすのフン。
平安時代には、うぐいすのフンを洗顔料として利用していたという記録があります。
肌を白くするなどの美容目的で珍重されたと紹介されています。
「昔の人、すごい……」
と思ってしまいますが、もちろんこれは歴史上の美容習慣のお話。
現代の私たちが真似する必要はありません😂
ただ、当時の人たちが「汚れを落とす」だけではなく、
「肌を美しくしたい」
と考えていたことがわかる、興味深いエピソードです。
江戸時代になると「美肌のための洗顔」へ

時代が江戸になると、洗顔はさらに進化します。
江戸時代の美人の条件といえば、
白い肌。
当時の美容書『都風俗化粧伝』にも、白い肌を美しさの重要な条件とする考え方が記されています。
白粉を使った化粧が広まったことで、
「化粧をきれいに見せるためには、素肌もきれいにしておきたい」
という意識も高まっていったようです。
そこで登場するのが、
「糠袋(ぬかぶくろ)」
です。
江戸女子の洗顔アイテム「糠袋(ぬかぶくろ」
糠袋は、その名前のとおり米ぬかを布袋に入れたもの。
ぬかを袋に入れてぬるま湯に浸し、絞ってから顔や身体をなでるように使っていました。
しかも、当時の美容書には、
「強くこすってはいけない」
という注意まで書かれていたそう。
これ、現代の洗顔にも通じるところがありますよね。
現在も、
「ゴシゴシこすらず、やさしく洗いましょう」
と言われます。
約200年前の美容書にも、同じような発想があったとは驚きです。
「洗い粉」という洗顔料も登場
江戸時代には、糠だけでなく洗い粉も使われるようになりました。
そのルーツのひとつが、平安時代から使われていた「澡豆(そうず)」。
小豆や大豆などの豆類を粉にしたものが原料です。
江戸時代になると、豆の粉に白檀などの香料や生薬を加えたものも作られ、市販されるようになりました。
つまり江戸時代には、
「自分で作る洗顔料」から「商品として買う洗顔料」
へと、少しずつ変化していったんですね。
洗顔は「汚れを落とす」だけじゃなかった
江戸時代の洗顔で面白いのは、単純に汚れを落とすだけではなかったこと。
肌のきめやツヤを意識した美容法として洗顔が行われていたのです。
薄化粧が流行したこともあり、
「化粧をきれいに見せるには、素肌も大切」
という考え方が広がっていきました。
今でも、
「メイクのりをよくするために肌を整える」
という考え方がありますよね。
そう考えると、
江戸時代の美容意識、かなり現代的じゃない?
と思ってしまいます。
そして明治・昭和へ。洗顔料は大進化!

明治時代になると、日本でも銘柄石けんが登場。
入浴だけでなく、洗顔や洗髪にも石けんを使う文化が広がっていきました。
そして昭和になると、洗顔専用の商品が登場します。
1938年には、資生堂から洗顔用石けん「スキンソープ」が発売。
さらに1966年には、クリーム状の洗顔料も登場します。
1980年には「ビオレ洗顔フォーム」など、チューブに入ったペースト状の洗顔フォームが広まりました。
そして現在では、
固形・ペースト・液体・ジェル・クリーム・パウダー……
洗顔料の種類は驚くほど豊富。
昔の人が植物や米ぬかを使っていたことを考えると、
洗顔料の進化、すごすぎます😂
でも「やさしく洗う」は昔も今も同じ?
ここまで歴史を見てみると、面白い共通点があります。
江戸時代の美容書には、
「強くこすらない」
「熱すぎるお湯を避ける」
といった洗顔の心得が記されていました。
現代でも、洗顔では肌を強くこすらず、洗顔料をよく泡立ててやさしく洗うことがすすめられています。
もちろん、当時と現代では洗顔料そのものも肌についての科学的な知識も違います。
でも、
「肌を乱暴に扱わない」
という考え方には、なんだか共通するものを感じますね。
ずぼらさんは「昔の洗顔」を真似しなくてOK!
昔の洗顔を調べると、
「ぬか袋、ちょっとやってみようかな?」
なんて思う人もいるかもしれません。
でも、ここはずぼら編集部からひとこと。
歴史は楽しむもの。洗顔は現代のものを使いましょう😂
昔の美容法には、現代では衛生面や安全性の観点からおすすめできないものもあります。
今は、自分の肌質に合った洗顔料を選べる時代。
泡立てるのが面倒なら泡で出てくるタイプを選ぶ。
時間がないならシンプルな洗顔料を選ぶ。
つまり、
「自分が無理なく続けられるものを選ぶ」
これも立派なずぼらスキンケアです。
洗顔の歴史は「きれいになりたい」の歴史
昔の人は、植物、米ぬか、豆の粉など、身近な素材を使って顔や身体を洗っていました。
江戸時代になると、糠袋や洗い粉などの洗顔料が広まり、
「汚れを落とす」だけではなく、
「美しい肌をつくるために洗う」
という意識も生まれていきます。
そして明治、昭和、そして現代へ。
洗顔料はどんどん便利になり、今では肌質や目的に合わせて選べるほど種類が増えました。
でも、1000年以上前も、江戸時代も、現代も、
「きれいな肌でいたい」
という気持ちは、意外と変わっていないのかもしれません。
毎日何気なくしている洗顔。
その後ろには、ものすごく長い「美容の歴史」があったんですね。
🦝ずぼらメモ
今回、昔の洗顔を調べていて思ったこと。
「洗顔って、昔から美容だったんだ!」
です。
しかも江戸時代には、
「ゴシゴシこすらない」
なんてことまで美容書に書かれていたとは……。
昔の美容って、もっと「根性で美しくなる!」みたいなイメージだったので、ちょっと親近感😂
そして現代の私たちは、泡立てネットも泡洗顔も洗顔フォームも選び放題。
昔の人から見たら、
「なんて便利な時代なの!」
と驚かれるかもしれませんね。
便利なものはありがたく使って、今日もラクしてきれいを目指しましょ🌿
※この記事について
本記事では、古代から江戸時代、近代までの洗浄・洗顔文化を、公開されている資料をもとに歴史的な読み物として紹介しています。当時使われていた素材や美容法が、現在の肌に適しているとは限りません。
現代のスキンケアでは、商品の使用方法や衛生面に配慮し、ご自身の肌に合った方法を選びましょう。
※写真はイメージです。
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