
千年前の日本の美容は、意外にもとてもシンプルでした。
平安時代の女性と聞くと、白粉をたっぷり塗った濃い化粧を思い浮かべます。
けれど実際の美の考え方は、現代のスキンケアに近い「肌を整える習慣」が中心でした。
彼女たちが大切にしていたのは美しく見せることよりも、清らかであること。
美容の出発点は「化粧」ではなく“清める”という生活習慣だったのです。
美容の始まりは“祓(はら)い”だった

当時の日本では、穢(けが)れは肌の問題ではなく心身の乱れと考えられていました。
そのため入浴はリラックスのためではなく、清浄のための行為。
水で体を洗い流す「みそぎ」や沐浴は、現代でいうスキンケア前のリセットに近い役割を持っていました。
香を焚き、衣に香りを移す文化も、良い香りで飾るというより「身を整える」意味合いが強かったそうです。
肌を飾る前に、状態を整える。この順番は今も変わっていません。
平安の洗顔料は小豆と米

当時は石けんがありません。
代わりに使われていたのが「澡豆(そうず)」と呼ばれる洗浄料でした。
これは小豆や米を細かく砕いた粉。
粒子のやわらかい天然の粉は、汚れを落としながら肌を傷つけにくい洗い方だったと考えられています。
現代のスクラブや酵素洗顔に少し似ていますが、発想はもっと素朴で
“余分なものだけを落とす”という考え方でした。
乳液の代わりは“油”

洗った後の保護には「面脂(めんし)」という油が使われました。
これは植物由来の油を肌に薄くなじませるもの。
水分を与えるのではなく、逃がさないためのケアです。
つまり平安の保湿は「補う」ではなく「守る」。
乾燥を防ぐという点では、現代のクリームの役割にとても近い考え方です。
千年前の美容は現代と同じだった

こうして見ていくと平安時代の美容は三つに整理できます。
- 洗い清める
- 余分を落とす
- 油で守る
これは今のスキンケアで言うクレンジング・洗顔・保湿とほぼ同じ流れ。
高価な成分も美容液もない時代でも、肌を整える順番はすでに完成していました。
派手な化粧の裏側で、彼女たちはとても清らかなケアを続けていたのかもしれません。
次回予告

スキンケアは新しい技術のように思えますが、実は生活の知恵の積み重ね。
千年前の人も、「肌をいたわる」という点では私たちと変わりません。
少しだけ丁寧に洗って、守る。それだけでも肌は落ち着くのかもしれませんね。
歴史の中には、まだまだ面白い美容習慣が残っています。
次回は「江戸時代 — 庶民の美肌は〇〇だった」
同じ日本でも、美の価値観は大きく変わります。
昔の美容を調べていると、“シンプルなケアほど肌は安定する”と改めて感じます。
今のスキンケアでも取り入れやすい低刺激・シンプル成分のものをROOMにまとめています。

最後までご覧下さりありがとうございました🌿。
むずかしく考えると続かなくなっちゃうけど“自分にできる範囲でコツコツ”がいちばんの近道です。
質問やリクエストがあれば、いつでも気軽に送ってくださいね。
これからも一緒にゆるっと続けていきましょう🦝
👉最新話・過去話はこちらから



コメント