(読む時間:約9分)
🛀「難しいことはいいから、安全な成分かどうかだけ知りたい!」
アンケートの声をもとに“成分”について気になる部分をギュッとまとめてみました。

アンケートにご協力いただいたみなさん
ありがとうございました!
未回答の方もアンケートはまだまだお待ちしておりますので
お手すきのときにご回答いただけるとありがたいです。
「どんな成分がやさしいとされているか」「刺激になりやすいのはどれか」
を中心に調べてみましたよ。
※肌質や生活環境によって感じ方には個人差があります。この内容は“知るための材料”としてお読みください
最初に大切なことを言います。

「気になる商品はパッチテストや試供品で試してみようーーー!皮膚科に相談してみよー!」
これが安全な考え方です。この先、あちこちで調べたことをぐ~ちゃら、ぐ~ちゃら書きますが、この成分だから、オーガニックだから、天然由来だから、と頭から決めてしまうと、万が一のことがあります。
しかし、情報として知っておいた方が、より安全に選ぶ基準になるのでは!と自分を鼓舞しております。
人によっては・・・という可能性があるということを必ず頭においていただき、せっかく興味を持った商品で失敗しないように、お試しという素敵なシステムがあればそちらを使い倒しましょう♪
大事なことは2回言っておきます。
「気になる商品はパッチテストや試供品で試してみよう。皮膚科に相談してみよう♪」

はい、ご清聴ありがとうございました(笑)。
だいたいこの結果論は最後の方に書き添える程度でよく見かけますが、そこが一番大事だと思ったので先に伝えちゃいました。
必死で調べてカキコした(同世代にしかわかるまい)気合の1本です。
また、もっと詳しく!という方にも情報元URLも付けております。お付き合いいただける方は、どうぞお進みください。_(_^_)_
では早速、成分“やさしさ”ってどう決まるの?
成分の“やさしさ”って何で決まるの?
✅ 香料・アルコール・防腐剤の有無
アンケートでも一番多かった意見がこれ。特に エタノール・香料 は刺激になる人も。それぞれの化粧品に配合される際の役割や“使い心地”としての働きは・・・
🍃香料
化粧品に香りを付けることにより、、、
使う方の印象付けやコミュニケーション、その他心理的な効果とリフレッシュするため、または製品の品質向上と付加価値をつけるためなどに使われます。
~参考~
日本フレグランス協会 フレグランスのABC http://japanfragrance.org/abc-web/
化粧品成分オンライン https://cosmetic-ingredients.org/fragrance/11085/
🍃エタノール
①溶剤 他の材料を溶かして製品の安定性を向上させる
②収れん作用 皮膚のひきしめ感
③揮発性による清涼感付与 肌にのせたときス~っとした感じがする
④防腐補助 製品の防腐
その他、乾燥促進による整髪としてヘアスタイリングを早めるために、ヘアスタイリング製品にも使われます。
~参考~
KAOお肌ナビ https://www.kao.com/jp/binkanhada/ingredient_02_04/
化粧品成分オンライン https://cosmetic-ingredients.org/solvent/65/
https://cosmetic-ingredients.org/astringents/
🍃防腐剤
製品を安全に保つために、また実際に使用する際の空気中の汚染源や皮膚からの2次汚染を防止するために使われます。
~参考~
化粧品成分オンライン https://cosmetic-ingredients.org/preservatives/#mechanism
やさしいとされる代表的な成分
✅化粧品配合量および通常使用下において、
一般に安全性に問題のない成分であると考えられているもの。
(基準に沿って入っているなら問題ないんじゃないかなって感じ)

● グリセリン
水分を抱え込む性質。昔から使われる保湿成分で安心感◎
● BG(ブチレングリコール)
刺激になりにくく、保湿・安定化のために広く使用。
● セラミド(※人型・NP/NH/NGなど)
肌のうるおいを保つのに役立つ成分。“乾燥が気になる人に選ばれやすい成分”
● アロエベラ葉エキス・カミツレ花エキス(植物エキス)
天然=安全ではないけれど、比較的マイルドと言われる保湿系エキス。
~参考~
化粧品成分オンライン https://cosmetic-ingredients.org/
“オーガニック=安全”とは限らない!?
✅オーガニック化粧品
有機栽培※された植物から抽出した成分が配合された化粧品。
※有機栽培 農薬や化学肥料を使わず、遺伝子組み換えもせず自然の力で育ったもの。
植物エキスは体質によっては
・アレルギーが出る可能性がゼロではない
・人によって刺激になる
場合もあるようです。

現在、厚生労働省では化粧品のオーガニック基準は定めておらず、
現状では、1%でもオーガニック成分が配合されていれば
“オーガニック化粧品”といえてしまうので、
一概に“オーガニックだから安心・安全”とはいえません。
成分表やメーカーのサイトなどでチェックしてみましょう。
~参考~
厚生労働省 eJIM https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c01/20.html
美的 お悩み別ケア https://www.biteki.com/skin-care/trouble/1575787
刺激になるかも・・・な成分たち

特に敏感肌さんは避けた方がよいと言われる成分です。

●ブチルパラベン(パラベン)・・・
防腐のために配合されます。
安全性評価:化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。ただし、皮膚炎を有する場合または皮膚感作経験がある場合は、まれにアレルギー性接触性皮膚感作を引き起こす可能性があるので注意が必要です。
化粧品成分オンライン ブチルパラベンの基本情報・配合目的・安全性
●エタノール(アルコール)・・・
役割は前述の「成分の“やさしさ”って何で決まるの?」をご覧くださいね。
安全性評価:化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。ただし、皮膚炎を有する場合は健常な皮膚と比較して皮膚刺激を引き起こす可能性がかなり高くなるため、注意が必要であると考えられます。
化粧品成分オンライン エタノールの基本情報・配合目的・安全性
●石油系界面活性剤・・・
まず、界面活性剤とは、いわゆる本来混ざりにくい「水と油」のようなものを混ぜ合わせる成分です。種類は大きく2種類に分けられて「天然由来の成分から作られるもの」と「石油由来の原料から作られるもの」があります。
界面活性剤については調べれば調べるほど、沼にハマりそうなのでかなり割愛します(笑)。
気になる部分をお伝えすると、界面活性剤すべてが悪いわけではなく、洗い流さないタイプの化粧品の場合、石油由来の界面活性剤は避け、天然の植物由来の界面活性剤を配合したものを選んだ方が良いとされています。
「石油系界面活性剤」は石油を精製して作られる成分の1つで、『合成界面活性剤』とも呼ばれています。
特徴:大量生産しやすい。洗浄力に優れていて泡立ちが良くなるなど。浸透性や残留性も高い。
洗浄力が高いがゆえに、肌の保湿機能が損なわれ、人によっては肌刺激を感じることもあるようです。
ドクターリセラ 石油系合成界面活性剤とは?配合した化粧品が肌に与える影響もご紹介
RIMEDO 【薬学博士監修】界面活性剤の種類と特徴をご紹介!化粧品に含まれやすい界面活性剤とは
●合成香料・・・
役割は前述の「成分の“やさしさ”って何で決まるの?」をご覧くださいね。
人によっては合成香料(化学物質)によって頭痛や吐き気を起こしたりする化学物質過敏症が発症してしまうなど、さまざまな健康被害が誘発される可能性があります。
宝塚市 香害と化学物質過敏症について(ご理解・ご協力をお願いします)
●合成着色料・・・
肌を明るく見せる、見せたくないものを隠すなど製品や肌に色をつけてるものであり、化粧品に魅力を持たせるのが着色料
多くの方はこの色味で化粧品を選ぶ方が多いのではないでしょうか。
大きく分類すると「タール色素(有機)」「天然色素」「無機顔料」の3つ。
タール色素はほとんどが石油原料のもので、赤色〇号とか黄色〇号と表記されているもの。特徴は安価、変質しにくい、発色がよい。中には発がん性やアレルギーリスクが指摘されるものもあるため、安全なものだけが使用を認められています。
天然色素はベニバナ、クチナシなどの天然にある色素。特徴は高価、色落ちや変色しやすい。人体への安全性は高いと言われています。
無機顔料は鉱物や土、合成化合物などの無機鉱物から作られる顔料。水や油に溶けない粉末状。着色だけでなく、付け心地を良くする、光沢を出すなどの目的で使われます。
ドクターリセラ 化粧品に配合される着色料の影響は?合成着色料無添加の化粧品も紹介
●鉱物油・・・
よくみかける表記で「ミネラルオイル」「ワセリン」「パラフィン」などがあります。
石油を精製して得られる油で、以前、不純物を多く含む鉱物油を配合した化粧品があり、肌に悪いというイメージがあったようですが、精製技術の進化により格段に安全性が高くなったと言われています。特徴は安価、酸化しにくいため長期保存可能、肌に浸透せず伸びやすいなど。
スハダノミカタ ミネラルオイル(鉱物油)の危険性とは?肌荒れの可能性やワセリンとの違いに迫る!
~項目参考・引用~
メディプラス乾燥予防研究所 https://mediplus-orders.jp/media/03binkanhada/#toc5
覚えておきましょう♪成分表の見方・表記のルール👀

化粧品の全成分表示ルールの解説
なんか、小難しことが書いてありますが、ようは成分は全部書いてね。いっぱい入っている順に書いてあるよ。1%に満たない成分は順番どうでもいいけど書いてね。みたいなことですね。
①すべての成分が記載されている。
②配合量の多い順に記載。
③1%以下の成分は順不同で記載可能。
④キャリーオーバー成分(∗3)は表示する必要がない。
⑤香料は、複数の成分をまとめて「香料」(∗4)として記載可能。
⑥着色剤および体質顔料は、すべての成分の表示の後に順不同で記載可能。
⑦いわゆるシリーズ品に限り、着色剤および体質顔料はその成分がその色の製品に配合されているかどうかに関係なく、「+/-」の記号を記載した後にシリーズ品に配合されるすべての着色剤および体質顔料を表示可能。
∗3 原料に含まれる成分のうち、製品に持ち越されて残存するが、製品中ではその効果が発揮されない量しか含まれない成分のことをいいます。
∗4 「香料」と記載した場合、他の成分と同様に配合量順の中に組み入れて記載する。
日本化粧品工業連合会(2002)「化粧品の全成分表示記載のガイドライン(改訂)」
https://www.jcia.org/user/common/download/business/guideline/hlgl.pdf
成分を調べるには
「化粧品成分オンライン(cosmetic-ingredients.org)」というサイトをご存じですか?
成分の化学構造・肌への作用・使用目的などが整理されていて、「これってどんなもの?」か知りたいときに参考にしています。
①このサイトを紹介したブログ。
この中で、誰が作っているかわからないけど信頼できて、軽い調べものには最適とありました。
②表示名称、原料、処方例の検索ができる化粧品技術者のためのデータベースサイトの「Cosmetic-Info.jp」さんの関連リンクにも紹介あり。
✅ただし運営者の情報公開が完全ではないため、製品選びの最終判断は、お試しやパッチテスト、メーカー表示や公的データも合わせて確認するとより安心ですね。
結局は最後にも書きますが

※本記事は一般的な成分情報をまとめたもので、医療的診断を代替するものではありません。肌に合うか不安な場合は、皮膚科専門医にご相談ください。
肌の状態は個人差が大きいので、合う・合わないはどうしてもあると思います。無理せず“自分の心地よさ”を大事にしてくださいね。
これからもみなさんのリアルな声を大切に、情報をお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いします!
この連載「ずぼら日記」は、“むりしない楽しみながらスキンケア”をテーマに、50代のリアルケアをゆるっと綴っています。
化粧水も、石けんも、食べものも——
どれも“自分をいたわる”小さな選択のひとつ。完璧じゃなくていい。
今日も、自分をちょっと甘やかしてあげましょう。
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